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トップページ > 空気と暮らしの研究所 > 笠井耳鼻咽喉科クリニック 笠井創先生が語る「理想の室内空気とは」

理想の室内空気とは

理想の室内空気とは

最新の治療法や治療機器を積極的に取り入れ、鼻アレルギーに取り組んでいる笠井耳鼻咽喉科クリニックの笠井創先生に、室内の空気環境の大切さをお聞きします。

室内の空気の流れが滞るとアレルギーの原因物質ハウスダストの温床に

お子さまのために、室内の空気にも配慮する家庭が増えてきたようです。健康面から見て、最近の住宅環境のどんな点が問題でしょうか?

住宅の建築構造の変化による影響が大きいですね。かつての気密性の低い木造住宅と比べて、今は高断熱・高気密の住宅が多くなりました。寒さは防げるようになりましたが、自然換気がしにくく空気の流れが滞りやすくなっています。
そのため、ホコリ・ダニなどのハウスダストに気をつける必要があります。
季節を問わず、一年中くしゃみや鼻水、鼻づまりに悩まされる通年性鼻アレルギーの原因物質(アレルゲン)として最も多いのがこのハウスダストです。

もうひとつ、スギ花粉症に代表される季節性鼻アレルギーがあります。近年、スギ花粉は急激に飛散量が増えており、もはや国民病と言っていい。子どもの花粉症も急増しています。
この場合のアレルゲンは花粉ですが、花粉だけを避ければいいわけではありません。アレルギー体質の人は鼻の粘膜が過敏になっているため、ごく小さなホコリが刺激となってアレルギー症状を起こしたり悪化したりしやすいのです。ですから外からの花粉の侵入に加え、室内の空気の清浄化には充分気を配る必要があります。
ハウスダスト・ダニ・花粉はとにかくできるだけ生活空間から減らす、遠ざけるのが鉄則なのです。

ハウスダスト対策としてはこまめな換気と掃除を徹底することでしょうか?

そうですね。ただ、空気中には目に見えない細かなホコリ、ダニのフン、カビの胞子などが無数にあります。目で見える程度のホコリを拭き取るくらいの掃除では、残念ながらアレルギーの対策としては不充分なのです。

アズビルの全館空調システムは、商業ビルやオフィス用に開発された電子式エアクリーナを採用し、一般的なフィルタ式では取りにくい微小なハウスダストを除去できるのが特長です。24時間換気に加え、1時間に3~5回家中の空気をクリーニングします。

それは心強いですね。特に花粉症の場合、家の換気ができないのが悩みの種ですから。花粉の飛散期は窓を閉めきっておくしかないのですが、閉めたままだと室内でたまったホコリが行き場を失って浮遊している状態になります。それに外出先から服や髪の毛などにいっぱい花粉を付けて帰ってくるので、結局は家の中にアレルゲンを持ち込んで閉じ込めてしまうことになる。量的には少ないので大きな刺激にはなりませんが、微量でも積み重なれば影響は出てきます。24時間換気、常時空気のクリーニングをしてくれるのはありがたいですね。

家の中のすみずみまで空気をきれいに保つのが理想の健康住宅

そのほか室内の空気環境のどんな点に注意したらいいのでしょうか?

笠井創先生

鼻の粘膜は温度差に弱いので、寒い季節に暖房しすぎないこと、暑い季節に冷房しすぎないことです。また、部屋による温度差も刺激になります。目安として冬期の暖房は20℃前後、夏期の冷房は25~28℃。家の中の室温はなるべく一定の状態を保ってほしいですね。
心身が無防備になっている就寝やリラックスタイムの室内環境を快適にすることも大切です。特に鼻アレルギーは「モーニングアタック」といって朝方に発作が出ることが多いのです。昼間は交感神経が活性化しているので少々の刺激を受けても気力でのりきれるのですが、夜は副交感神経の働きで気持ちも体もリラックスして刺激に敏感になります。それでハウスダストの密度が高い、ベッドや布団の低い場所に頭をおいて就寝するので、深夜に鼻が詰まってきて苦しくなったり、朝方に発作が出るケースが多いのです。理想としては、家中をまんべんなく同じ空気環境に整えること。その意味でも、家全体の空気環境を24時間きれいに整えてくれる全館空調は、体にやさしい家づくりを考えている方には一考の価値がありそうですね。